商品へのこだわり

京黒紋付染

京黒紋付染(経済産業指定工芸品)

婚礼時に着る黒留袖や葬儀の時に着る喪服などの家紋描きと黒に染める伝統技術を言います。黒紋付染の行程には紋糊置(もんのりおき)・黒染・紋洗い・紋上絵があり、その技術の一端を担います。

紋章上絵の部を業(なりわい)としてきた父、古我一馬より受け継いで参りました。


竹製のコンパス

まさに数学の世界です

360度の円の中に竹製のコンパスと鉄筆、溝のある小さな定規、専用の紋章筆と鈴鹿墨を用います。
分度器は手が記憶しているので必要ありません。まさに数学の世界です。あとは全てフリーハンドで描いていきます。


伝統を現代に伝える

人間の手で描いている。そう思われない方が多いのではないでしょうか。
実際、型を取ってスクリーン印刷や機械を用いて紋を入れていらっしゃるところが多く、中国やベトナムなどで家紋を入れ縫製することが主流となってしまいました。


大企業にも機械化も採算が合わない、紋章の技術として伝わってきた一つ一つを使って正しい家紋を次の世代に残していきたい。小さなストラップにも伝統の技術と芸術のかおりを乗せて、52年間培ってきた手描き紋章上絵の技術を、紋付に紋を描くのと同じように惜しみなく注いでおります。


消えゆく家紋を残していきたい

暮らしの中から大切な家紋が消えていっています。
「知らない」「見たこともない」
喪服はいつか来る日のために、女性のたしなみとして必ず親御さんがご用意したものですね。

社会、風潮には勝てず、いつしか長い間日本人が大事にしてきた礼を尽くす心、敬う心が置いてけぼりになってしまいました。
ご自身に伝承されてきた家紋を、次の世代に正しく残していかれませんか?
ストラップに限らずペンダントや帯飾りなど、色々な形でご提案させて頂きます。